勝 正光さん (画家、現代美術作家/2009年〜)

2023.05.24
勝 正光さん (画家、現代美術作家/2009年〜)

勝 正光さん (画家、現代美術作家/2009年〜)

名 前:勝 正光
肩書き:画家、現代美術作家
移住年:2009年
以前の居住地:東京都

・別府に移住したきっかけ
以前は東京を拠点に作家活動をしていたのですが、当時アーティストとして消費されることや、決められたレールの上を走っているだけのような窮屈さを感じていました。そんなとき「別府現代芸術フェスティバル2009『混浴温泉世界』」のプログラムの1つ『わくわく混浴アパートメント』に参加するため、はじめて別府に来ました。別府ならではの温泉文化や、別府観光の父・油屋熊八の「旅人をねんごろにせよ」という言葉が浸透しきった人々。そして、築約70年の元下宿アパートという、周辺住環境と地続きな場所で活動を公開し、身分や立場関係なく多くの人が賑わうなかで手応えを感じました。それまで抱えていた窮屈さを払拭する可能性を感じて、何の疑いもなく別府への移住を決めました。

・別府での生活や創作活動
すべての人を分け隔てなく受け入れ親切に接する「ねんごろ力」を持った別府は、私にとって先生のようなものです。私は共同温泉『末広温泉』の組合長や末広町自治会組長代表など、多くの役割を担うなかで別府の「ねんごろ力」を体感しました。そして、自らもそれを体現できるよう意識して生活しています。創作活動としては、現在は前後編の個展の開催を計画しています。前編を2022年秋に、後編を別府市制100周年となる2024年春に開催する予定です。

・移住を考えているクリエイター・アーティストへのメッセージ
移住して14年経った今も、知りたいことや調べたいことがあれこれ出てくるし、まだ行けていないお店もたくさんあります。きっと別府に飽きることはないと思います。また、アーティストやクリエイターが滞在中に町に感化されていくのを見ると、別府の奥深さを再認識します。それもまた別府の魅力だと思います。

個展のようす

末広温泉と地域の方々