竹瓦温泉 アート浴 vol.11 後藤秀之個展 『境界どろり妖怪浴 ええあいと妖怪』

竹瓦温泉のロビーに、別府市内で活躍する気鋭のアーティストたちの作品を月替わりで展示します。普通浴、砂湯、そして歴史ある建築の魅力とあわせて、湧きたつ創造力を浴びる「アート浴」をお楽しみください。
竹瓦温泉 アート浴 vol.11
後藤秀之個展 『境界どろり妖怪浴 ええあいと妖怪』
古い建物で何かの気配を感じたり、不思議な物音を聞いたりしたことはありませんか?
今回のアート浴では、そんな目には見えない不思議の正体かもしれない妖怪たちが姿をあらわします。
後藤秀之は、かねてから興味を持っていた妖怪の絵を、2022年から描きはじめました。本展では、後藤がこれまでに収集してきた知識をもとに、妖怪が好んで潜みそうな場所に作品を展示します。自身の描いた作品だけを用い、AIで補完・増幅する新たな挑戦にもご注目ください。
現実との境界がどろりと溶ける「妖怪浴」。竹瓦温泉のいたるところに出現する、あいまいな境界線をゆっくりお楽しみください。
【会期】2025年7月17日(木)ー8月19日(火)
【会場】竹瓦温泉 (別府市元町16-23)
アーティストコメント
長い時間は人の記憶をどろりと溶かし、見た映像や聞いた音を曖昧にする事もあるでしょう。長い歴史を持つ竹瓦温泉に、屋敷にでる妖怪を中心に展示してみたいと思います。
せっかくの広い会場ですが、まだまだアート活動の歴が浅く、作品が少なく大きいものがない、そこで昨今注目のAIに手伝ってもらいました。その際に、プロンプト (魔法の言葉) による自動生成はせず、独自コンテンツ内での生成しています。AIが勉強したであろうアートコンテンツは使わず、私自身の制作コンテンツを使い、足りない部分を補完したといったイメージです。
現実との境界が、長い時間と温泉があいまってどろりと溶ける事があるかもしれないし、無いかもしれない、そのようななんとなく曖昧な妖怪浴を楽しでいただければ、これ幸いです。
後藤秀之 | グラフィックデザイナー
2022年別府移住を機に、興味のあった妖怪画を描き始めたグラフィックデザイナー。
江戸時代の絵師が描いた妖怪画を、独自の感性で再構築し色鉛筆で描きます。
皺に執着しています。境界線が混ざり合う様子を皺をもって表現したいと思っています。